フランスの老舗ワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」のエティエンヌ・ド・モンティーユ社長が27日、函館市の工藤寿樹市長を表敬訪問し、市内にワイナリーを開設する意向を伝えた。道農政部によると、海外のワイナリーの進出は国内でも例がなく、市は「『食の産業化』に向けて大きな追い風となる」と期待する。
同社は1730年創業で、フランス・ブルゴーニュ地方の名門ワイナリーとして世界的に知られる。世界中で新たなブドウの生産地を探し、日本は長野県以北を調査した中で、気候や土壌が適した函館に着目。昨年8月から数回、社長や担当者が市役所を訪れ、農地取得やワイナリー開設などについて相談をしていたという。
年内に現地法人を市内で設立し、来年にも苗木の植え付けに着手。5、6年後に商品の販売開始を目指す。畑の規模や場所は未定だが、農地を確保しやすい郊外に設置するとみられる。
工藤市長は観光面への波及効果から「ワイナリーは市街地につくっていただきたい」と要望。モンティーユ社長は「まちなかにあるワイナリーは注目を浴びており、生産者との交流やセミナーなど、ワインを知ってもらうための活動も考えていきたい」と話した。(金子真人)
これは、これからのワインが楽しみですね。
是非、電子版を読んでみて下さい。
函館新聞 URL:https://digital.hakoshin.jp/